ケセラセラ

ジーンズや服について。

UNIQLOセルビッジの謎を自己解釈

ちょっと黒のスリムパンツが必要になったのでUNIQLOで買ってきました。
ストレッチセルビッジスリムフィットジーンズ(¥3,990)

ジーンズが好きな人あるあるだと思うんですけど、新しいジーンズ買うと他のと並べたり重ねたりして比較しちゃいません?
UNIQLOの赤耳ってなんか他のブランドの耳と違うよなって小さい違和感みたいなものは前から抱えてて、今回はそれを自分なりに考察します。いや、考察と言えるほどしっかりしたものでもないです。

まず上の画像ですが、左の黒い方が、UNIQLO、右が501です。UNIQLOのセルビッジジーンズが手元にある人は触ってもらえると分かるんですけどUNIQLOの耳はすっごいペラッペラなんです。
501はガッシリしてます。
この違いは耳の部分の織り方の違いによるもの。

UNIQLOセルビッジは平織、501セルビッジは綾織です。さっきの画像をよ〜くズームすると分かります。
平織でつくられたセルビッジのことを平耳、綾織でつくられたセルビッジのことを綾耳といいます。
デニム生地は綾織です。綾織の特徴として、洗濯を繰り返すうちに捻れていくことが挙げられます。殆どのジーンズはこれを防止するべくスキュー加工という捻れ防止の加工が施されています。しかし、あえてスキュー加工をせずに捻れを出すのを楽しむブランドもあります(リゾルト 、その他レプリカブランド等)。
ゾルトでいう"ブリブリ"の耳のパッカリングの理由は綾耳が洗濯、乾燥機によって耳が捻れて発生するもの(だと思ってます。少なくとも僕は)。
逆に言えば、平耳は綾耳に比べて耳のパッカリングは出にくいはずです。

僕の持ってる他のセルビッジジーンズとも比較しましたが、平耳なのはUNIQLOだけであとどのブランドのものも綾耳でした。
では何故UNIQLOだけ平織セルビッジなのか。
これに関してはいくら考えても分からないので調べてみました。
そもそも耳というのは、シャトル織り機で織られたデニム生地の解れ防止の為に付けられたものです。

それをどうやらUNIQLOシャトル織り機で織られた綾織の生地の端に平織の耳を付け足してコストダウンを図ってるみたいです。

……??
セルビッジってシャトル織り機で織ったら自然にくっついてくるものじゃないの?

ここに関しては納得する答えが得られませんでした。デニム生地の工場覗かないとわかんないっすね。知ってる方いたら教えてください。

まあとりあえずここまでの話をまとめると、UNIQLOのセルビッジはコストダウンの為の雰囲気セルビッジである!ということ。

となると平耳を選ぶくらいだったらもはや脇割でええやん!現代の高速織り機でつくられた生地もUNIQLOが使ってるシャトル織り機も対して色落ち変わんないよ多分。
UNIQLOのセルビッジジーンズのチープ感の正体が少しだけ掴めた気がします。

だからといってUNIQLOのジーンズが嫌いになるわけもなく、僕は依然としてUNIQLOジーンズが結構好きです。
雰囲気でいいじゃん。ファッションから雰囲気の要素が奪われたらそれはそれでツマンナイと思います。もちろん、必要に迫られて付けられたディテールや機能性のある服は美しいと思うけどね。

以上、何の根拠も無い信じたって仕方のない考察でした。