Japan Blue Jeansの生地について
ヴィンテージジーンズに欠かせないのがセルヴィッチ付きのデニム。これは旧式織り機でしか織ることが出来ない。効率を求めて大量生産された脇割りのデニムと旧式織り機で時間をかけて織られたデニムの間には絶対に越すことのできない壁がある。
耳がついてれば何でもいいってわけでもないし、当然こだわりはある。ただ、単純に僕はセルヴィッチというディティールが好きだ。
【目次】
ジャパンブルーはもともとジーンズを作っていたわけではなく、デニム生地を作るだけの会社だったらしいが、イタリアのデザイナーに「これ売ってくれ」と声をかけられてジャパンブルージーンズをスタートしたらしい。
以下引用。
私たちが大切にしているのは"ジーンズづくり=生地作り"という信念と綿を選ぶ、糸を紡ぐ、染める、織る、縫う。
ジーンズづくりに欠かせないすべてのプロセス。
「児島で生まれ、ヨーロッパで育てられた新たな価値観のジーンズ」
それが生地メーカーを出発点とするJAPAN BLUE JEANS。
今回はジャパンブルージーンズの代表的な生地についてその特徴とともにまとめる。
もちろん、ここに書くもの以外にも様々な生地の種類が有るらしいのであくまで代表的なものだけ。ご了承を。
1. アメリカ×オーストラリア綿
・16.5oz
・赤耳
色落ちの仕方:激しい
色落ちスピード:早め
生地の風合い:やや柔らかめ
僕が履いているJB0412でもつかわれている生地。通称モンスター。ゴツゴツ、ザラザラとしたヘビーオンス。はじめは硬いが履き込むほど体に馴染む。コントラストの利いた色落ちが楽しめる。
2. アメリカテキサス綿
・14.8oz
・赤耳
色落ちの仕方:やや激しい
色落ちスピード:やや早め
生地の風合い:硬め
打ち込みを極限まで入れているため、履き込んでも硬さが持続する。JBJで一番人気(?)のJB0401に使われている。迷ったらこれでいいんじゃないでしょうか。
3. ジンバブエ綿×メンフィス綿
・14oz
・青耳
色落ちの仕方:普通
色落ちスピード:普通
生地の風合い:やや柔らかめ
柔らかさと光沢を持つ高級綿のジンバブエ綿と粗野で武骨な風合いを持つメンフィス綿がミックスされた生地。履き心地はソフトだがしっかりとコシがあり、シャープな色落ちが楽しめる。
4. コートジボワール綿
・13.5oz
・赤×コートジボワールの国旗色の耳
色落ちの仕方:ナチュラル
色落ちスピード:普通
生地の風合い:柔らかめ
栽培から収穫まですべて手作業で行われており、綿げの負荷が少なく品質改良のない「原種に近い綿」と言われている。耳の色が特徴的(黄白緑)。普通の赤耳は飽きたって人はこれどうでしょうか。僕はあんまり好みではないけど。
5. アフリカ綿
・12.5oz
・赤耳
色落ちの仕方:ややナチュラル
色落ちスピード:普通
生地の風合い:柔らかめ
柔らかくしなやかな風合いの生地感で、繊維長の長いアフリカ面に茶綿をブレンドした生地。「昔ながらの青」を再現し、経過とともにかすかながら自然の茶綿の色が現れる。ジャパンブルーの綿100の生地の中ではだいぶライトオンス。ヘビーオンスが苦手な人はこちらをどうぞ。
これで5つ。
ストレッチ入りの生地とかも含めたらまだまだ有るはず。
ジャパンブルージーンズのいいところは、たくさんの種類の生地と7種類のシルエットから自分にあったジーンズを探せるところ。
そして何より安い。セルヴィッチのジーンズを買うとなると2万超えはザラなのだが、ジャパンブルーでは¥15,000前後の価格で購入することが出来る。
自分たちで生地を作ってジーンズにするところまでやってるから安く出来るんでしょう。
もしこれからジャパンブルージーンズのジーンズを買おうと考えている人がいたら、通販ではなく、ちゃんとお店にいって買うことをオススメします。ここのジーンズはシルエットによるサイズ感の違いがかなり大きい。
次は気が向いたら7種類のシルエットについての記事を書こうと思う。
以上。